motosakaです。

 

高校で習った余弦定理、地積測量図で再会した話。

 

正直に言うと、

高校の数学で習った「余弦定理」って

「テストのための知識」だと思ってました。

 

三平方の定理はまだ分かる。

でも余弦定理は

「いつ使うんだろう?」

って思いながら、ただ公式を覚えていた記憶しかありません。

 

設計の仕事をしていて、

地積測量図をCADに起こす場面は意外と多いです。

ただ地積測量図って辺の長さは全部あるのに、

角度はほとんど書いていないパターンがかなり多いです。

最初は

「これ、どうやって形作るんだ?」

と普通に詰まりました。

 

先日CADで図面を起こそうとしているときに

「これって円と円の交点で作れるのでは?」

とふと思いました。

 

A点から○m

B点から△m

なら

 

A中心・半径○mの円

B中心・半径△mの円

 

その交点が次の点になる。

 

CADでやってみると、

ちゃんと地積測量図の形が再現できる。

これ、余弦定理そのものだったんですね・・・。

 

高校の数学で習った公式と、

円と円の交点での作図は

考え方がまったく同じ。

 

数式でやるか、図でやるかの違いでした。

 

学生の頃は

「将来使うかわからない勉強」

だと思っていたことが、

 

設計の実務では敷地形状の理解

地積測量図の復元 、配置計画の精度

 

こういうところで

ちゃんと効いてきます。

 

覚えていなくても、

「あ、これ見たことある」

があるだけで、考え方につながる。

 

建築では角度より境界線が優先

この辺を理解していれば、

地積測量図は怖くなくなります。

 

高校で習った余弦定理は、

設計実務では

地積測量図を読み解くための道具でした。

 

勉強って

「その時できるか」じゃなくて「後で使えるか」。

 

そう考えると、

やっぱり無駄なものって少ないですね。

 

源栄 心優

「建築で叶える快適な暮らし」では、家づくりやリフォーム、空間デザインに関するアイデアやヒントをお届けします。設計をする際には、クリエイティブなアイデアやデザインに加えて、実際にその空間を使う人々の要望にも目を向けて、ただ美しいデザインだけでなく、使いやすさや快適さを追求していきより良い設計をして行きます。

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