ご依頼人のご実家はFP工法で建てた「FPの家」。
その快適な住環境と高い性能を体感された奥様からご自宅のオーダーをいただきました。
デザインは、フランク・ロイド・ライトの代表作「落水荘」をモチーフに建てられた「ミルラン」モデル。
ロイド氏の設計を知るきっかけとなったのは、結婚式で利用された帝国ホテル。
帝国ホテル「ライト館」はロイド氏が日本に残した4つの建築のひとつです。
中央玄関は、1976年に博物館「明治村」に移築され、今もなお訪れる人を魅了し続けています。
実際の「落水荘」は滝の上に建てられていることで有名ですが、水平ライン、深い軒を意識した、プレイリースタイルが特徴です。
自然の大地にそびえ立つ、安心感や安定感を住む人や通りゆく人に与えてくれます。
近代ホームのFPの家は、普遍的なデザインを支えるための時代に対応したテクノロジーを内包しています。
近代ホーム FPの家について
施工エリア | 横浜市港南区 |
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施工面積 | 122.54㎡ |
間取り | 4LDK |
耐震等級 | 耐震等級3 |
C値 | 0.4 |
Ua値 | 0.47 |
特徴 | FP工法 塗り壁(一部レンガ) 1階全室床暖房 |
家族が集まるリビングには大きな窓と吹き抜けを設計。
吹き抜けは「落水壮」の滝をイメージしました。
自然光をめいっぱい取り入れ、最小限の明かりで暮らせる家を実現します。
天井高まで窓を広げることで室内と室外を隔てることなく広がりをもたらしています。
四方枠の窓枠がバランスよく配置された「ミルラン」スタイルは奥様が一目惚れしたデザイン。
赤煉瓦と間接照明でモダンな雰囲気を演出しています。
家の中央部に規則正しく並ぶ窓。隅をデザインすることも空間を広げる工夫。
ロイド氏が愛した幾何学模様。自然の精緻に学んだコンセプトが、空間を美しく彩ります。
和の様式美を尊重するのもロイド氏の設計には欠かせない要素。畳は、夏は涼しく冬はあたたかい「健康な住まい」にマッチした優等生。
ロイド氏が設計する天井高は2m20cmが基本です。天井を低く抑えることで落ち着いた空間が生まれます。
吹き抜けなどの伸びやかな天井と、低い天井の両方を住宅に取り入れることで壁のないゾーニングを実現するのもロイド氏の設計の魅力です。
重厚感のある煉瓦壁が外観にもつながっているのがわかりますか。
建物と環境とが自然と溶け込むようつくられたデザインです。